私が05年1月に手に入れた音源の紹介です。
今月はなかなかものすごいラインナップです。
枚数もそうですが、内容が。05年発売の物だけではないですが、
なかなか内容濃過ぎ。
●Snoop Dogg/R&G (Rhythm & Gangsta)
これは人に進められたものです。
元々西側HIPHOPものは得意ではないので。
でもね、これはね、すごいね。面白い。
スヌープとスタートラックが組んでの名盤ですよ。
ネプチューンズが「新しい」プロダクションを
久々にがっつり見せてくれました。
ソウル感溢れるのもあって個人的に当たりなんだけど、
やはり特筆すべきは....3曲目の「」。
なんじゃこりゃ!音数少な過ぎ!と思いましたが....はまる。
この中毒性はいったいなに??
ドラムと舌打ちと若干のシンセだけなんですよ。
ヘッドフォンで聴くと音質の絶妙な響きなどの
細かいこだわりが見えます。
いや、HIPHOP好きはもちろん、
そうでない人もはまってほしい音世界です。他の曲もいいです。
これが色々なところで04年のベストに
入ってくるのは理解できました!
●Talib Kweli & Hitek/Reflection Eternal
全体的にソウルフル。Hi-Tekの技が光ります。
もちろんタリブもいいよ。
う〜ん、落ち着いたHIPHOP。家でよく聴く一枚です。
歌詞カード(日本語訳)とともに。
●Talib Kweli/QUALITY
RAWKUSを代表するMCのひとり、タリブさん。
そんなリリシストと呼ばれる彼のソロ1枚目。
このアルバムではカニエプロデュースの「Get By」が
有名ですが、私的にはあの曲よりもいいのがあると思います。
歌詞カード(日本語訳)とともに。
●Talib Kweli/The Beautiful Struggle
↑から2年。待望の新作ソロ。ゲストもメアリー・Jや盟友モス・デフ等
豪華です。プロデューサーには前作にも起用していた、
そして今となっては大プロデューサーのカニエさんもまた参加。
なんかどんどんメインストリームに寄っていっているような...。
だって他にもネプにジャスト・ブレイズだしね。
英語がしっかりわかりきらないからか、僕自身としては
もう一つひっかかりが欲しかった。もっとにおいを。
●Time Machine/Slow Your Roll
これが出る前から話題になっていたワシントンD.C.出身の3人組。
ネタ感強く、サンプリングっていいよねぇ〜、と言っちゃうような
作品です。ポップ。聴きやすい。キャッチーです。
そこら辺が私がすぐ飽きる感じなんだけど。でも中毒性はないけど
いい具合のマニアックさをもっています。
でもね、デラとかほどは愛せない。難しいね。

Five Deezのファット・ジョンのプロジェクト。
女性ボーカル(Amleset)をメイン置き、ジョンのアブストラクトで
浮遊感のあるビートが心地よい作品。
でもね、僕にはちょっと物足りない。
なんかどの曲も一緒に聞こえてしまうのです。
飲んでるときにはいいんだけど。でも1枚通しては飽きるかな...。
●Diamond & The Psychotic Neurotics
うっぎゃ〜〜〜。前から聴きたかった作品。聴いた。すげぇ。
今さらだけど。D.I.
T.C.をようやく漁りだしている僕にはたまらない
逸品です。大傑作。ストイックなオールドスクールといいますか。
ベースぶりぶりですよ。頭振っている間にアルバムがあっという間に
終わってしまう....。ネタ師ぶりも発揮。あああ、ドープだ。92年作。
とにかくこの音質がたまりません。ぜひ聴いてみてね。
●タカツキ/東京・京都・NY
サムライトループスがものすごかったんで、
タカツキの2ndを買ってみました。
あ、サムライはタカツキ主宰だからね。で、これ。いい....。
彼(ら)はもっと高い評価を受けるべき。ああああ、名盤だ。
格好良さと、キャッチーさと、パーティー感と文学的な詩。
こいつらいい。きっと90年代のHIPHOP好きなんだろうなぁ。
●笹川美和/数多
歌手という名に恥じない数すくない歌手、と私は思っている
笹川さんの新2ndアルバム。深いよ。世界も声も。
前作に比べ、音楽性の幅も広がりますます楽しみです。
いやぁ〜まいったなぁ、本物だぁとただただ圧倒され、
感動させてもらうばかりです。

●Common/Resurrection
なんでいままでこのアルバム聴かなかったんだろうか。
1曲目からして自分内クラシック決定。
どの曲も美メロ。そしてその上に乗るコモンがまた流麗かつ
テクニカル。個人的に声も好きなんです。
純で粋なシカゴ産HIPHOP。素晴らしい傑作です。聴いてくれ。
やっぱ90年代中期が好きだなぁ。
●MEDINA GREEN/U Know The Flex Mix Tape Vol.1
UTD後のモス・デフが弟DCQと組んだユニットがこれ。
90年代アンダーグラウンドサウンドって感じですが、
今聴いても全然古くないです。
でもね、私はUTDの方が好きです。もっと生音感があって、
モコモコしていたので。こっちの方がよくも悪くも僕には
流れてしまいます。
●Beverley Knight/prodigal sista
UKソウルです。当時USシーンに殴り込みをかけるに十分な力を
もった作品。アッパーな曲から、バラード、
重めのブルースフィーリング溢れる曲まで歌いこなします。
王道感のある良作ですよ。
レッドマン参加曲もあるよ。
●溝口肇/東京タワー sound track
映画は観てないです。
でも試聴してよかったので買ってしまいました。
僕は溝口さんみたいなのも好きなんです。
●Black On Both Sides/Mos Def
リリシスト、というかコンシャスなラッパー、モス・デフ。
本国では俳優でも人気ですね。私の好きな「チョコレート」にも
出ております。しかもなかなかの名演なんだなぁ。すごいなぁ。
で、彼の初ソロアルバムです。悪いわけがない。味がある。
HIPHOPへの愛もある。ソウルフルである。う〜ん、名版だね。
ジャケからして飾りがなくストレートでしょ?
●G.Rina/漂流上手
これは....。すごいんじゃないの???あれ話題になってない?
ちょいとお洒落なジャパニーズポップス好きにはまずお勧め。
でもそれだけじゃ圧倒的にもったいない。
DJ活動もしちゃうマルチクリエーター(これ合ってる?)。
透き通ったヴォーカルなんだけど、くせがあって。ほどよい闇加減。
●Hi-Tek/Hi-Teknology
タリブと組んでいたハイ・テックのソロ。
当然ゲストも多いです!まずそこが楽しいかな。
DCQ、コモン、スラムビレッジ、Jonell、などなど。
もちろんタリブ、モス・デフもいます。
全体的にソウルフルなんだけど、今のカニエ的なソウルではなく、
もっとこう...地味と言うか。悪く言うとアルバムが単調な感じ。
落ち着いたネタ多いしね。でも気持ちいいんだよ。
●The Wooden Glass Featuring Billy Wooten /LIVE
これは強烈なライヴアルバムです。
このWooden Glassはグラント・グリーンの
レコーディングサポートメンバーが中心になって結成したグループ。
このあたりのグリーンとのライヴステージの模様や
レコーディングのいきさつなどは、
CDの解説にインタビューも交えて詳しく紹介されてます。
それにしてもこのライヴ......。
異様なほどに熱気をはらんだサウンドには圧倒されます。
観客の方もかなり熱くなってるのがわかりますね。
特に一曲目「Monkey Hips And Rice」....
すべてのインストゥルメントが渾然一体となったジャズファンク
......凄い迫力。